R-T-X 「9・都市と青年(下)」
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「どんな気持ちなんですかね」
 相田一宏――つまり佐々木和政は、クリーナーボックスを取り付ける柚実と弥彦を眺めながら、共に特殊車両内に留まったアキオに話しかけた。安物の紙煙草をふかすアキオは、目を細めながら和政を眺める。
 おそらく知っているのだろう。相田の正体である佐々木和政という男の事を。『〈特務〉の切り札』であり、〈西方協会〉に対しては仇をなす存在でしかない人間であると、〈西方協会〉のトップの一人であるアキオの事だ、知らないわけがない。
「何が?」
 とぼけた言い草に、相田は心中で舌をだす。
「ギルや貴方みたいに、歳もとらずに死なないって気分ですよ。うらやましいなぁと思って。生き急がないで済む人生ってヤツですかね。……こんな仕事してると、いろいろ焦ってる人を沢山見るんで、貴方達みたいな特別な人間がうらやましくなってきます」
 あんま面白いもんじゃねぇぜ――そう答えるアキオは、言葉とは裏腹にニヤニヤと笑ってみせる。
「長生きすればするほど、やらなきゃならねぇ事も増えていくもんさ。後回し後回しにしてきた事も、いつかは決着つけなきゃならねぇ。勝ち逃げはできねぇってこった。そういう、生き残るのが義務っていうこと自体、いろいろと面倒な事ができてくるもんさ。面倒になったからって勝手に死のうとしても、周りが簡単には死なせてくれねぇ。しがらみばっかり増えちまって、がんじがらめだ。たとえば……変態医者のご機嫌取りやら、したくもねぇ子守とか、なんだかしらねぇけどご機嫌斜めなエリートさんのグチ聞きまでしなきゃならねぇ。楽しい事なんか、なんもありゃしねぇぜ」
 あてつけを苦笑でかわしながら、和政はアキオをバックミラーで確認。その一挙一動を視界に納めながら
「忙しい中大変でしょうが、ギルから頼まれてる子守とやらも、しっかりやってくださいね」
 アキオが更に目を細めた。
「なんだ? 柚実ちゃんに気があるような台詞じゃねぇか」
「冗談はよしてください。知ってるんでしょう?」
「何を?」
「さあ、何でしょう?」
 アキオは大きく背伸びをすると、両手を頭の後ろで組んだ。シーツに深くもたれながら
「柚実ちゃんを、どうする気だ?」
「別に。命令だから同じ指揮官の下で働いてるだけです」
「そいつは、柚実ちゃんを殺せって命令がきたら殺すってことか?」
 和政はあえて視線を前方に固定した。アキオが自分の様子を伺っているのは確かだが、彼が投げかけた問いが、どういう意図を持って発せられたかを確かめる術がなかったからだ。
 自分と弥彦に与えられたいくつかの特命の全貌が、この好ましくない相手にがっちり掴まれてしまったという確証はない。かといって、ここで反する答えを表明したら――この〈西方協会〉の男によって、〈軍部〉から自分へ寄せられた信頼を破壊されかねない。そこまでして彼女をかばう価値が、しかも仮定の話にあるだろうか。
 そう、和政にとって、佐々木柚実は他人でしかない。危険に身を晒すほどの価値などない。
「殺します。命令ですから」
 和政はいつもどおり、冷静に応える。血の繋がった者という実感がない以上、感情の処理はこの程度で済むはずだ。
 アキオは「ふーん」と、やる気のない声をあげた。
 弥彦が〈波動認識錠〉をセットしているのを、柚実が横から眺めている。ニコニコしながら作業の手順を教える弥彦こそ、自分なんかよりずっと柚実の兄にふさわしく見える――和政は無感情を心がけながら、そんな事を考えた。
 そしてアキオは、和政をからかう声をあげた。
「柚実ちゃんはいい子だ。がんばりやさんで、辛い事も黙って耐えて、慣れない事を必死で覚えようとしてる。でも可愛いよな。疲れてるだろうに一生懸命笑おうとしてるだけで、もう、たまらなくいじらしいよ。ひねた誰かさんとは大違いだ」
「私に何か不満があるんでしたら、さっさと言ってください」
 その和政の言葉を待っていたかのように、気配を一転した短く鋭い言葉が耳を打つ。
「あの娘には手を出すな」
 冷たく張り詰めた、死人のように自己を主張する顔で告げられる言葉。
 それは、決して気を抜いていたわけではない和政の全身をも震わせる、圧倒的な威厳を湛えていた。〈特務〉内でその力量を期待されている和政だ、それなりに地位や気骨に溢れた人物に引き合わされた事もある。だが、若い分だけ、和政は目上の人間に物怖じせずにこれまでやってきたのだ。だから、このアキオのように、格の違いを意識させられた事はない。〈軍部〉の中から、若い和政の尊敬や畏敬に足るような高潔な人物は、いまだ現れた事が無かった。
 和政は初めて感じた気迫に、アキオの事をあらためて意識せずにはいられなかった。やはり彼も、ミツヤと同じ首脳陣たる〈西方協会〉の一人であり、それに値する人物なのだ。
 一瞬でも怯んだ自分を叱咤しつつ、和政は黒服の魔術師の鋭い眼光が自分を射抜いているのを意識する。その気になれば、今すぐにでも自分が殺されてしまうのをその身に感じる。
 その圧倒的な差を、和政は視界にあるアキオの姿に見出す。既に何度か自身や敵の汗と血を吸ってきた和政の制服に対して、アキオの衣類は、見るからに上物で仕立てられ塵一つない。この〈西方協会〉の上役の男には、おそらくこの、特殊なデザインで所属を示す黒服が何着も支給されているだろう。それ以上に、彼は自らの衣類を汚すような事態に身をおいたりはしない。和政が知る限り、空間を操る術に長けたアキオにとって、自身や敵の血で服が汚れる前に敵を殺したり自らの身を隠したりする事など造作もないはずなのだから。
 理不尽だと和政は思う。自分が長い年月と大量の血と汗を流して身に着けてきた軍事技術が、この狭い車両の中では全く使えない事が。自分がアクションを起こすのと同時に、相手は意思一つで自分を破壊する事ができるのだ。和政が動けるスペースを確保できるならともかく、現在の状況ではどう考えても勝ち目はない。
 そして、そのアキオと同じような力を、民間人として生きてきた妹が身に着けている現状。なんの努力もなしに手に入れた力。一気に自分の側へ近づいた、何もできないはずのただの女。
 フロントガラスの向こう側、目の前で弥彦と談笑するその姿は、自分と全く違う生き物だ。
 腹立たしい。
 妹への嫉妬が和政の身を駆け巡る。それがアキオから与えられた畏怖のはけ口になっているのを自覚しながら。
 アキオは圧倒的な強制力を持って、言を進める。
「〈特務〉のキリフダだかキリフキだか知らねぇが、やっちゃいけねぇ事ってもんがこの世の中にはあるんだよ。俺はそれを黙って見てられる程、人間ができちゃいねぇんだ」
「……何を言ってるのか、わかりかねます」
「警告だ。それぐらいはわかってるだろ」
 アキオの腕が持ち上がり、和政の腰掛けるシートに手をかけた。和政の頚動脈にいつでも触れられる状態だ。その体勢を不愉快に感じた和政だが、努めて場に留まる。アキオは今、和政に何もできない。ギルと〈軍部〉の協力を仰ぐ前に面倒を起こしはしないはずだ。
「俺だってな、こう見えても〈西方協会〉の人間なんだぜ。あんたが特命を受けて殺した奴らのほとんどは俺が〈西方協会〉に入れた奴なんだよ。俺が声かけなきゃ、今頃まだ生きてる奴らばっかりなんだ。俺は見ての通り、なんでも適当な人間だけどな、これでも一人前に責任感じてだぜ? ハラワタ煮えくり返ってんだよ。……でも柚実ちゃんに免じて、このミッション中は――」
 和政は片手を挙げて、彼の言葉を遮った。フロントガラスの向こう側、街の光景に変化がある。
 自分たちが見守る中、柚実の傍らに大きく膨らんだスポーツバックを抱えた女子高生が立っていた。和政と同じぐらい背の高い柚実ほどではないが、男性並の身長がある。ボーイッシュに刈上げられ露わにされた首筋には、乾ききっていない汗が張り付いている。和政は以前見た柚実の履歴書に、部活動でバレーボール部に所属していたと、小さく記載されていた事を思い出す。目を輝かせ、礼儀正しく柚実に話しかけている女子高生から判断するに、彼女は柚実の後輩であり、運の悪い事に部活動の帰りに遭遇したのだろう。彼女の制服姿に、和政はしばし、目の前で喜びの声をあげる妹の制服姿を重ねようとする。ぎこちなく〈特務〉の黒と赤の制服に身を固めた彼女が、かわりに白と深緑で構成された制服を身に着けたと仮定するだけで、どちらが彼女の生きるべき世界なのか、少なくとも和政にはわかってしまう。
 柚実はこの街に住む人間でしかなかった。この街で、ただ普通に暮らす事だけが彼女の義務だったのだ。世界の危機などとは無縁で、血や暴力とは無縁で、ただひたすら――〈軍部〉に守られたこの世界、つまりこの街の恩恵を受けて生きるだけの存在だったのだ。
 彼女は今まで、和政が最も憎んでいる『この街で生きる普通の人間』でしかなかったのだ。
 だが〈特務〉の一員となっているという事は、既に元の生活には戻れないという事でもある。彼女はもう、普通でなどいられない。徹底的にこの街から排除され、利用されるしかない能力者なのだ。その事実がほんの少しだけ、和政の中に激しく沸き立つ苛立ちを解消させてくれた。
 アキオも現れた女子高生に気づいたのだろう、和政の視線を追って顔をあげた。
「ありゃ……友達か? 後輩? 柚実ちゃんの?」
 その言葉には、つい先まで漂っていた高位の人間が持つ力強い響きが、欠片も残ってなどいなかった。その変わり身に、からかわれた後の苛立ちとも、開放された安堵ともつかない感情を覚える和政だ。少年は乱暴に、〈西方協会〉の男に向かって降りろと命じた。
「あんたは俺たちの管理する捕虜だ。あんたが降りなきゃ、俺も降りられない」
 特殊車両内に捕囚だけを残して行く事などできはしない。逃亡を図られるだけならまだしも、車両を奪われては面倒な事になるからだ。
「邪魔するのか。まあ、そうだろうなぁ」
 アキオも浮かない顔をしながら、素直に車両から身を乗り出す。彼も心得ているのだ。〈特務〉のルールとやり方を。
 車両から降りる和政とアキオに気づいて、柚実が振り返った。困り顔の弥彦も、どこかほっとしたように和政を見る。彼は戦闘となれば私情を切り捨てる事もできるのだが、こんな風に悪者の必要な場面では反応が遅れる。もったいない奴だと和政は心中で苦笑する。もうじき、この男も死ぬだろう。おそらくその反応の遅さに足元をすくわれて、だ。余計な感情を有するが故に、戦闘力はあれども戦場では使えぬ彼が、〈フリーク〉殲滅要員として警備部に所属している事は、上層部の正しい判断であり彼の天職であったのだと和政は一人確認し、納得する。
 和政の姿を確認した途端、不愉快そうに視線を絡ませてくる柚実をあえて無視し、和政はアキオの右腕に手錠の片輪をかけた。魔術師がその気になればいくらでも逃げられるのは承知の上だが、規則は規則だ。アキオはおかしそうに手錠の鎖と、残った輪を自分の手にかけて繋げる和政を眺めてる。小さく唇を動かし、こっそりと和政に囁く言葉は
「さ〜て。俺は見てるだけにするけど、あんまりいじめるなよ、おにいちゃん?」
「さっさと歩け」
 アキオの背後について弥彦たちに近づきながら、和政は意図的に腰の大型拳銃に手を乗せた。
「失礼ですが、どちらさまでしょうか」
 慇懃無礼を心がけながら、目線をあえて険しく歪ませながら、和政はスポーツバックの少女に声をかけた。




 三条と別れ、ギルに指示された道を走り、最終的にたどり着いた場所は郊外の高層マンション群の一角だった。
 必要最小限の指示以外、ギルは何も語らぬまま窓の外を眺め続けていた。横顔には憂いにも似た気配を湛えている。木伏は何度か声を――先の襲撃者たちや三条とのやり取りの意味を問いかけようとしては、口に出せずに諦めた。かわりにギルの、日に当たらぬ生活からきた白い肌や腫れた頬、唇の乾き、うっすらと陰になりつつある口周りの無精ヒゲが気になった。
 そんな事ばかり目にしていたのは、彼の方から何か話してもらいたかったからかもしれない。
 視線を上に移動させると、ギルの瞼が今にも落ちてしまいそうに震えていた。木伏の見ている中、彼は目を閉じる。その寝顔が
「……私の顔に、何か面白いものでもあったか?」
 唐突にからかいの言葉が投げかけられ、木伏は背筋を正す。
「お休みになられるのかと思いまして」
「もう敷地に入ってるんだぞ? 車を停めるまで、あと何分かかると思ってるんだ。眠りたくても眠れん」
 マンションの屋内駐車場に侵入すると、ニ、三のセキュリティが、車両のみならず木伏たちをもチェックしていく。来訪データを証拠として裁判沙汰になる可能性がある事も告げられ、木伏はこの建物に住む人間の、病的ともいえる慎重さに驚き、そして呆れた。
 来訪目的を告げるように指示され、木伏が戸惑っていると、サイドシートのギルから
「2604号の酒上誓子《さかがみせいこ》に、研究内容に関連するアドバイスをいただきたい」
 慌てて「……アポは――」とギルに問うと
「〈軍部〉からの依頼で、今日の午後に〈アカデミー〉の人間が訪問する事になっている。そんな時に家を空けるような女じゃない。それに、私が足を運んだ意味のわからん女でもない」
 ギルの言葉どおり、先方からの面会許可もおり来訪データに記録が残される。二人は車両を停める場所を指示され、そこへ向かった。ハンドルを繰りながら
「相手の方と親しいんですね」
「昔、世話をした事があるだけだ。〈人格波動〉の研究をしていた。なかなかスジも良かったな」
 個人用のガレージフロアには、三台の四輪駆動車が並んでいた。どれもが傷一つ無く、オマケに大型車だ。木伏はそこに、持ち主の実用主義と、力への憧れを垣間見る。
 勝手を知ってるのか、惑うことなくエレベーターへ向かうギルは、行き先を指定。目の前で沈黙する新車同様の車両たちを鼻で笑った。
「相変わらず、自分の扱えん物を集めるのが好きなようだ」
 箱の扉が閉まり、ワイヤーが上昇へ二人を連れ去ろうと揺れ始める。
 沈黙。
 車内より更に接近する事で、木伏はギルの衣類についた鉄の臭いを嗅ぐ。既に乾いてしまった赤黒い液体は、茶色に変色し、意図的に汚されたデザインに見えなくもない。分厚く張り付いたそのシミは、強くなぞれば擦り落とせそうだ。
 突然、ギルは口を開いた。
「『あそこまでする必要があったのか』……そう言ってたな」
 三人の襲撃者を殺した時に、木伏が問いかけた言葉だ。彼女が返答する前に、目を合わせようとしないまま、再び憂いの表情を湛えたギルは呟く。
「アヤメ、よく聞け」
「……はい」
「私に同じ事を言った人間は何人もいた。だがみんな死んだ。何故だと思う?」
「……」
「そんな意見を言える奴ほど、当の本人は大して戦闘経験を積んでいない素人だからだ。そういう台詞は非日常の戦闘時には考えない。考えずに動く事が生き残るコツなんだよ。これから先、四六時中そんな事を考えてると、死ぬぞ?」
 ギルの腕が一瞬にして伸ばされ、木伏の腰を引き寄せた。ふわりと彼の煙草の臭いが彼女を包む。白衣から漂う喉に絡むような煙たさ。その慣れない感覚に戸惑う彼女へ向かって、ギルは笑った。 含み笑いに悪魔の眼光を乗せながら
「だが、そういう事をいう人間を、私は愛してる。その細胞の一つ一つを愛してやる。お前みたいな奴が、どんな風に絶望し、死んでいくのかを逐一観察できるのは無常の喜びだよ。ククク……貴様にはわかるまい?」
 わからない? 愛してる?
 木伏は歯を食いしばる。言葉と視線から受ける怒りと恐怖。
 だが木伏は、腰にある彼の手を不快には感じなかった。彼の手は、木伏を壊れ物のように優しく受け止め続け、ともすれば彼女の身を彼の体で支えようとしているかのようだったからだ。
 彼はその全身で、彼女へ向かって言葉とは全く逆の事を告げていた。それだけが木伏の慰めだ。
 だから彼女は言った。一縷の望みをかけて。
「わかったら――」
 ギルの目に灯る制止と警戒の色を確認しながらも、彼女は言葉を発した。
「もしわかったら、少しは私のいう事も聞いてくれるんですか? あんな事はもうしないって、約束してくれるっていうんですか?」
 軍医の唇がぐいっと上がった。それが反射的な動きであるのは、その相変らぬ気迫を湛えた瞳から察する事ができる。
 ギルはすっと、空いている手で木伏の顔を、昆虫を捕まえるようなゆったりとした動きで覆った。木伏は間近でみるギルの手に、こびりついた乾いた血と、無数の傷跡を視認する。薬品でとけてしまったのであろう指先には指紋がほとんど無く、掌は張り詰めた筋肉で板のように強張っていた。
 その手が自分の肌に触れるのを、彼女は――不思議なほど泣き出したい気分で待ち受ける。男の肌が触れた途端、わけもわからない感情に胸をかき乱される。
 年月を刻んだ手で目元を隠されて薄闇の中にいる彼女の、その自然に研ぎ澄まされた耳へ向かって、ギルは冷たく囁いた。


「できもしない事をいうな」


 突き放すようなのにどこか睦言に似た響きの向こう側では、高速で巻き取られるワイヤーの耳障りな唸りが続いていた。




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